'00古城グリーンロードレース【00.8.6.SUN】
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 丸岡町主催の「'00古城グリーンロードレース」。毎年恒例の私にとってはメインのレース。過去の実績は、'93=30歳未満の部で3位入賞、'94=落車骨折、'95〜'98=完走、昨年=ミドルクラスで4位入賞。
 コースは丸岡城近くをスタートし、なだらかな登り勾配の直線路を抜け周回コースへ入る。標高差206mの登りセクションを含んだ一周27kmの公道コース。沿道に地元の方の応援もあり、私が最も好きなレースである。
 前夜、エントリーリストを眺め、マーク人物をピックアップ。ポッポ京都の川端には過去一度も勝ったことがない。他にもVIVACE中島、MOVE宗保、POLPO中西・山本、FUKADA徳田、コッピHF多賀、MCSC表、SPADE ACE岸本・中村、I's秋房、May-Be長岡、IBS杉浦、等々(敬称略)私と同程度の戦闘レベルの選手が揃っている。川端氏には勝てないかもしれないので、捕らぬ狸の……2位か。
 今年のスタート前はアップも無し。駐車場でのんびりしていると、練習仲間から一人の選手を紹介された。アクタミの岡武氏。数年ぶりにレースに復帰したそうだが、岐南工出身で、父親が日大自転車部元監督と聞けばただ者ではないことは容易にわかる。これで、順位が一つ下がったかも……3位か。
 30分前にスタート会場へ移動。途中で、昨年同レースで優勝した、SPADE ACE氏原氏に出会う。氏はチャンピオンクラスにステップアップ。健闘を共に祈り別れる。スタート会場に着いてみると、I's秋房氏に出会う。挨拶してふと自転車を見ると前輪がパンクしていた。慌てふためき予備輪への交換へ走る秋房氏と入れ替わりに、本日の大本命、ポッポ京都の川端氏登場。情報交換すると、『今日は自分からは行かないが、逃げがあれば全て潰す』だそうだ。ロード乗りの言葉を全て信じるわけにはいかないので、徹底マークすることにはかわりはない。
 スタートは左側から。右側からのスタートの方が前に出やすい事はわかっているのだが、別に慌てて前に出る必要のないレースなので、並びやすかったからと言う単純な理由で左側。スタートラインへ移動し、ペダルを予めはめて置いてスタンバイ完了。左手でコース脇看板を支えにして、スタートの合図を待つ。
 スタート。ポラールの計測を開始し、ゆっくりと前へ。昨年同様、集団は淡々と進む。昨夜チェックした選手が視界に入る位置に陣取る。このままの位置でレースを展開しようと思ったが、昨年よりも先頭集団の密度が濃く、しかも集団走行のスキルが低く感じられたので、前に移動。丁度良い位置にMOVE宗保が居たので後ろに張り付く。川端氏も右斜め前。
 T字を右に曲がり、いよいよ砕石場からスノーシェードへ。例年ならペースアップするポイントだが、今年は動きがない。逆ト字路左・即Y字路を右に進路を取り、やや平坦で道が広くなってきてもかわらず。トンネル直前の登りに差し掛かると、やっと集団はペースアップ。と言っても楽々着いていけるペース。ふと振り返ると徐々に集団がバラけてきていた。私の周りの選手も息づかいが苦しそうで、前からもボロボロこぼれてきた。気がついてみると3番手でトンネルに突入。
 トンネル内で先頭が加速。無理に追わず徐々にペースを上げて対応。下りセクションに入りMOVE宗保が上がってきたので、二人で先頭交代しながらペースアップ。上久米田交差点を右折し平地区間へ。集団は50人強か。再びMOVE宗保と協力し逃げ体制を作るが、そうは簡単に逃がして貰えるはずはない。後ろには川端氏もしっかり張り付いている。
 日石スタンド跡地のY時路右折を利用し、アタックが掛かる。川端・宗保・私で潰しにかかる。多少集団の数は多いが、この時点でゴールスプリント勝負になることははっきりした。もう一度マークすべき人物をチェックし、不意のアタックに備える。変電所の鉄塔が見えてくる辺りから集団はじわじわペースを上げる。最後の丘でも特にアタックが掛かるわけでなく大集団のまま高速で丘をクリアし田屋三叉路左折ポイントへ。
 さぁ、ゴールスプリント前哨戦、位置取り合戦開始。対流が起こりつつ、さらに加速していく。昨年位置取りに失敗しているので、今年は慎重に。あきスペースを確保し常にアタックに反応できるよう準備する。高速道路をくぐり、暫くすると後ろの方から落車の音が響きわたった。この音に呼応するように前はペースアップ。だが、アタックは掛からない。
 5番手辺りを確保し走行中、また背後の方で落車の音が。今年のメンバーは集団走行が下手くそな様だ。左端に機関車2両を確保。「さぁ、どんどん加速してくれ……」一時停止交差点を過ぎ、一両目の機関車離脱。早掛けし過ぎて失敗した去年の教訓を思い出し、じっと我慢。二両目機関車のタレを見極め「おりゃぁ」と腰を上げ「もらったぁ」と思ったその瞬間、視界の左端から黒い影が現れた。「やられたぁ」
 渾身の力でスプリント掛けるが、既に手遅れ。相手はアクタミの岡武氏。余計なことにもう一人引き連れてきており、抜き返すことなくそのまま3位でゴール。
 今年の目標だった「表彰台の片隅」はなんとか確保できたものの、最後で勝ちを浚われた悔しさは言葉に尽くせぬ程。六月の練習不足を考えれば上出来な結果ではあるが、いや、ホント悔しいわ。マジで。
HR Max192・HR Ave170・Speed Max69.1・Speed Ave38.3

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